出来上がったバッグをお母様と同時に見たい！

【奈良県 R様】袋帯 斜め掛けバッグ

ご遠方のお客様の場合、お品の納期が近づきましたら【出荷予定のご案内】をメッセージさせて頂いております。その際、お母さまをお連れになってのお受け取り来店を希望されました。

『出来上がったバッグをお母様と同時に見たい！製作者に会わせたい！どんな風に打ち合わせをしてデザインを決めたか、製作時に特に気を遣った事など話をして欲しい！』との思いをメッセージに綴って下さいました。

来月で傘寿（数え年で80歳）を迎える出不精のお母様には行先を伏せてのご来店。サプライズ♡を仕掛けたいという優しい思いを引き継ぎまして、お茶とお菓子をご用意してお待ち申し上げました。

行先を告げられていなかったお母様は、アトリエのドアを開け、お迎えの瞬間、半信半疑で緊張のあまり顔が強張っておられました。
ラッピング袋をM様と同時に開けてしばらくバッグを凝視。徐々にお顔が和らぎ『これ、私が締めていた帯ね♡』

お母様からＭ様に受け継がれ、時を経てバッグに蘇り再びお母様の元へ！！
そんな素敵な家族の歴史を繋ぐお手伝いをさせて頂き、アリタスはホッコリ♬
幸せのお裾分けを頂戴致しました 。。。

アリタススタッフからひとこと

アリタスでは、帯が引き継いできた歴史や想い出、ストーリーなどを大切にしています。
そこには、お客様の想いやこだわり、リメイクするアイテムのあるべき姿のヒントがあるからです。
また、アリタスが製作する上で、想いや歴史を紡ぐ一端をお手伝いさせていただくというのは、ありがたく身の引き締まる思いです。
製作中も帯の歴史やこれから始まる歴史に想いを馳せながら製作しております。

今回は、帯のストーリーだけでなく、ご依頼から受け取りまでのストーリーもまるでドラマのような素敵なものでした。

アリタスは帯の歴史を紡ぐだけでなく、人と人の思い出や歴史も繋ぐのだと、改めて実感させていただいたご依頼でした。
思い出や歴史の詰まった帯、着る機会はないけど、処分するにはあまりにも忍びない…。そんなお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度アリタスにご相談ください。
リメイクという形でお手伝いさせていただきます！