東京都 M様

ホームページをご覧になり、メールお問い合わせ後、ご依頼頂きました。

弊店を選ばれた決め手は、丁寧な打ち合わせで作り手が見え、安心して相談できそうだとお話し下さいました。

お問い合わせ内容とご返答

お問合せ内容 : 形見分けの帯（二部式）を手提げバックにしたいのですが、可能でしょうか。
ご返答: バッグ製作可能でございます。但し、
①表面がお太鼓柄、背面の用尺不足分を別帯or別生地（ご提案致します）で補う方法になります。
②こちらの帯の物性上、裏糸の渡り⇓この方向（黄色線）の場合、裏側に渡る刺繍糸の抜け落ちが早く、耐久性に欠けるバッグになる可能性があり、90度回転させた使い方が最適かもしれません。

実際に手に取ってみると明確なお答えができるのですが、画像からは判断し兼ねます事、ご理解いただければと存じます

M様からのご依頼内容と想い（一部抜粋）

昨年秋に、大切な方の形見分けで譲り受けた二部式の帯。帯として使うより、カタチを変えて持つものにリメイクしたいと思われたそうです。『長唄など、和のお稽古バッグ用に！！』というご要望でした。

通常のバッグ製作過程では、芯地をアイロン接着し、裏側から本体縫い進め、表側にひっくり返します。その時に芯地剥離で表面に凹凸とシワがいかなる場合でも発生するのですが、アイロンセットで成型仕上げを致します。
M様の帯はとても薄く、通常縫製工程では対処できない為、完成度を上げる方法として別生地を土台布に用い、帯と二枚一緒に縫製しています。

・経年劣化で駒柄の細い線紐刺繍部分が外れそうになっていましたので、全体に糸差し補修しました。

お品をお送りいただく際、SNSをお繋ぎいただきお打ち合わせに備えて頂きます。初回はお電話にてご意向をしっかり聴取させて頂いてから、お電話と画像にて約120回（画像52枚）にてお打合せを進めました。 大枠のデザイン決まった時点で、お打ち合わせ内容記載の【御受注内容確認書】&【ご請求書】を発行し、お振込みの確認がとれた後、お打ち合わせを再開いたしました。

製作内容

お太鼓帯 手提げバッグは、背面～表面下部に強度のあるナイロンクロスで切り替え、耐久性のあるバッグに仕上げました。
A4ファイルが縦入れできる大きさです。
・開口見返しは、焦げ茶×ピンク色の杢組織の帯をご提案。
・持ち手は、焦げ茶色のアクリルハンドル、TOP本革パッチ。
・内ポケットは、2個口ポケット
　　高さ27.5 × 横幅29 × 底マチ幅6cm

帯締クラッチポーチは、通帳やスマートフォンが収まります。
・持ち手は2種の帯締ご提案から金糸織をお選び下さいました。
・内ポケットは1つ口。
　　高さ12 × 横幅21.5 × 底マチ幅2.5cm

・SNSで具体的な色合わせの提案画像をご覧いただき、郵送の色見本からファスナー・裏地・ポケットの色をお選びいただきました。
・トートバッグとポーチの商品イメージが浮かびやすいように部分縫いを同梱いたしました。

参考価格

製作内容	価格
お太鼓帯 手提げバッグ	50,600円（税込）別帯 ナイロンクロス 資材代込み 帯解き代込み
帯締持ち手のクラッチポーチ	12,100円（税込）帯締 資材代込み